はじめての出羽三山参り- 宿坊体験、山伏と歩く羽黒山 –
– 宿坊体験、山伏と歩く羽黒山 –
日本を代表する聖地「出羽三山」の歴史と伝統を未来へつなぐ
山形県鶴岡市の羽黒町手向(とうげ)地域は、1400年以上にわたって信仰を集めてきた山岳信仰の聖地「出羽三山」の門前町として発展しました。今もなお、現役の山伏たちが営む宿坊が軒を連ね、特定地域から定期的に来訪し参拝する「講」と呼ばれる方々との往来が残る、全国でも貴重な宿坊街です。
このプロジェクトは、「出羽三山門前町プロジェクト」の一環として、宿坊と講の減少という課題に向き合うべく生まれました。地域の大切な「講」の文化をより多くの人々に伝え、体験していただきたい。そして、地域や講の方々によって受け継がれたこの宿坊街を次の世代へと残していきたい。そんな想いで今回のプログラムを企画しました。
lururuは、クリエイティブディレクションを担当し、WEBサイトと2ヶ国語対応のガイドマップを制作しました。「はじめての」というコンセプトに沿い、難解になりがちな歴史や文化がわかりやすく楽しく伝わるように工夫しました。
※令和4年度観光庁「歴史的資源を活用した観光まちづくり」事業
clients 株式会社めぐるん / released 2022年
lururuの役割
インナーブランディング施策として、イラストを用いてエリアの全体像と将来ビジョンをビジュアル化。世界に誇る伝統・歴史的価値や資源を、まちの共有財産として保全・活用し、次の世代へ継承していくことをイメージし制作した。
「はじめての出羽三山参り」のタイトルとし、次世代へとつなぐ「ご縁」の役割となるようなwebサイトを作成。ツアー情報だけでなく、出羽三山の歴史、関連知識を紹介する特集なども盛り込んだ。
複雑な出羽三山の変遷を、日本人のみならず、観光で訪れる外国人にも直感的に伝えるため、インフォグラフィックを用いたコンテンツを作成。各種コミュニケーションツールに活用できるような仕組みづくりも行った。
周辺の見どころや参拝作法などを盛り込んだエリアMAPを作成。ガイドがいなくても楽しめるよう、イラストと説明を効果的に組み込み、散策の楽しみ方を表現した。
羽黒山と手向宿坊街の伝統を、 20年後の次世代へつなぐために
訪れる人と受け入れる(住む)人双方の視点で考える「出羽三山門前町プロジェクト」。目指すのは、羽黒手向を「いつでも戻れる第2のふるさと」と思ってくれる人が繰り返し訪れる「お山と門前町」の関係づくりです。
lururuは、文化を大切にする地域の方々と一緒にプロジェクトを進め、時々見つめ直しながら、目指す未来に向かって伴走していきます。
CLIENT
株式会社めぐるん
MEMBER
プロジェクトデザイン:和田有紗(lururu,inc)
PARTNER
デザイナー:高橋美紀(tolnedo)
編集者・ライター:高村陽子
WEB:松山拓未